「ただの物流・商社」から、
「モビリティ社会の命綱を握るインフラ企業」に学生の意識を変える。
全国33支社に分散していた採用活動を一本化。事業の本質的な優位性を可視化し、大企業としての一体感と圧倒的な社会的使命を伝えた全社統合ブランディング。

プロジェクト概要:
自動車アフターマーケットの核として、社会の止まらない日常を支えるモビリティインフラ企業、トヨタモビリティパーツ株式会社(TMP)様。全国33支社と本部が一体となった「新卒全社採用活動」の本格始動に伴い、採用戦略のコンサルティングから、コンセプト策定、各種採用ツール(採用サイト、コンセプトムービー、説明会スライド、SNS)の制作までをトータルでプロデュースしました。
担当領域:
採用活動全体像の構築(コンサルティング)、コンセプト設計、採用サイト制作(WordPress実装)、採用コンセプトムービー制作、会社説明会スライド制作、Instagram運用コンサルティング
背景と課題
全国33拠点の採用格差解消と、学生のイメージ刷新が急務
TMP様は、2020年の統合を経て全国エリアでの人員体制(量と質)の維持を目指していましたが、支社間での採用充足率や応募率の格差が大きいという課題を抱えていました。さらに、28年卒からは管理業務のエリア集約に伴い、採用活動も支社ごとではなく全国で一本化し、「大きな1つの会社」としての認知度を高める必要がありました。
しかし、学生からは「ただパーツを売り、運んでいるだけの物流会社」に見えがちで、モビリティ社会に必要不可欠なインフラ企業であるという優位性が伝わっていないという課題がありました。また、企業側には長い目で人をじっくり育てる温かい文化があるにもかかわらず、その熱意や、入社後の多様な挑戦の可能性が十分に届けられていませんでした。
アプローチ・コンセプト
「未来を変えるのは、人の可能性を信じるという決断だ」
単に事実を説明するだけのツールではなく、学生の持つ「商社・物流」の先入観を払拭し、「ここでなら自分がイキイキ活躍できそう」と感じられる安心感と期待感の醸成を目指しました。
JOB型雇用が加速する世世状況の中でも、TMP様が持つ「パートナーシップ採用」の意思の強さ、ジョブローテーションを通じて長期的にスキルアップできる温かい社風を、客観的な強みとして再定義。これから伸びていく学生の主体性に期待し、企業が意志を持ってそれを支えるスタンスを表現したコアコンセプトを導き出しました。


トヨタモビリティパーツ 採用サイト(https://toyota-mp.co.jp/recruit/)
実施施策・制作物
① 新卒採用サイト制作
全国規模の一体感を出しつつ、各エリア・支社の動線をつなぐ、全社統一の採用HP(TOP+13ページ)を構築しました。
- 仕様: 企画・デザイン・コピー・コーディング・取材・撮影、WordPress(書き換えシステム)実装
- 演出・アニメーション:
- ページ遷移直後に、背景色(赤)の上に白抜きのコンセプトを表示し、上から下にスライドして消えるブラインド演出。
- ファーストビュー(FV)では、出演する社員の横顔写真がランダムに裏返り、スクロールするとさらに裏返って埋め込み動画の再生窓に切り替わる、先進的な動的ギミックを実装(JR東海高島屋様の新卒サイトをベンチマークとして採用)。
- セクション名「Message」を、経営層のビジョンを強く押し出すため「TMPが作る未来(future)」へ変更し、コンセプトコピーが右から左へゆっくり流れる演出を付加。
- コンテンツ設計:
- 『職種紹介・インタビュー』物流、店頭、外販営業、企画など、現場で活躍する社員8名への取材に基づき、業務のリアルなやりがいと「カイゼンエピソード」を可視化。
- 『キャリアパス』「地域職」「全国職」という硬い言葉を表面に出さず、物流基礎から始まって営業や企画へとステップアップしていく「スタンダードな成長ストーリー」など、内容から可能性を読み取れる3つの見出しで再構築しました。
② 採用コンセプトムービー制作


テキストだけでは伝わりにくいTMP様の世界観や社風を、音声と映像で強く印象づける2分程度のコンセプトムービーを企画・制作しました。
- 構成:導入60秒で「クルマの“命綱”を届けるインフラ企業としての使命」と「人を長い目で育てる決意」をナレーションで宣言。後半の「私のTMP」セクションでは、営業・店頭・物流・企画の若手社員4名が登場し、それぞれの現場での「ありたい姿」を真剣な眼差しとともに一言メッセージで宣言する、エモーショナルかつ誠実な映像に仕上げました。
③ 会社説明会プロデュース・スライド制作
支社ごとにフォーマットがバラバラで説明的になっていたスライドを、学生目線で情報の整理が行われたスライド(40ページ程度)へと全面リニューアルしました。
- 内容:単なる事実説明に終始せず、BtoB事業の安定性やモビリティインフラの社会的意義を学生が主語となる伝え方へ改善。インターンシップ期や本選考期など、学生の就活時期(秋冬〜直前)の心理状況に合わせて訴求内容の比重を変えられる構成にしました。
④1DAYワークショップイベント制作

TMP様の主要な業務を疑似体験させることで、知名度に頼らない動機形成を行うイベントプログラムを設計しました。
- 内容:トヨタ生産方式に裏打ちされた“カイゼン”の考え方をベースに、「営業」と「物流」の両側面でお客様の課題を解決し、付加価値を生み出すプロセスを体感できる1時間強のワークショップコンテンツ(進行スライド、情報シート、トークスクリプト一式)を制作しました。
⑤ Instagram(SNS)運用コンサルティング & 投稿制作



トヨタモビリティパーツ Instagram採用アカウント
(https://www.instagram.com/toyotamobilityparts_recruit/)
学生の約88%が応募前に企業のSNSを閲覧しているというデータに基づき、Webサイト作成とセットで、採用公式Instagramのアカウント立ち上げと制作プランを設計しました。
- 仕様: 約40投稿分のスケジュールおよびフォーマットデザインの作成、運用。
- 内容:サイト取材で得た豊富な写真・インタビュー(15投稿分)やキャリアアップの事例、働く環境の写真をパズルのように横並びにつなげて並べるなど、統一感のあるビジュアルで効率的に運用できる仕組みをコンサルティングしました。
プロジェクトの成果
- 企業イメージのインフラ化シフト: 「ただ部品を運ぶ会社」から「モビリティ社会の日常を守る不可欠なインフラ企業」へと学生の認知を鮮やかに変革しました。
- 全社的な一体感と採用工数の削減: 全国共通のWEBプラットフォームや説明会ツールを確立したことで、各支社が納得感を持って動ける基盤ができ、本部主導での効率的な母集団形成を可能にしました。
- 人への投資姿勢の差別化:「即戦力」を求める競合他社に対し、「人の可能性を信じて任せ、待ち、支える」というTMP様ならではの懐の深さを明確な強みとして打ち出し、安心感をもった動機形成に大きく貢献しました。





