Please turn your Phone スマートフォンを縦向きにしてください
100

大同特殊鋼株式会社 採用ブランディング

Tools:
  • #戦略設計
  • #WEB制作
  • #インターンシップ制作
  • #パンフレット制作
  • #スライド・ピッチ資料作成
Service :
  • #採用ブランディング

製造業の3Kのイメージを払拭する採用ブランディング

チタンやステンレスなど通常の鉄とは違う特殊な能力がある鋼を特殊鋼と呼びます。大同特殊鋼は国内トップクラスのシェアのみならず海外に対しても大きな影響力を持つ非常に規模の大きい特殊鋼専業メーカーです。ただ、採用における売り手市場が加速する中で大学文系新卒・理系新卒、高卒、キャリア採用など多方面での見直しを行う必要がありました。また特に課題となったのが学生が思う「工場」での仕事内容と、大学新卒生が就く仕事内容には大きな差があったこと。大学新卒生が就くのはオフィスワークが多く、「工場」「製造業」という第一印象の先入観をいかに払拭するか?がこのプロジェクトのテーマとなりました。

制作物

コンセプト設計・WEBサイト制作

「ごちゃまぜ」をコンセプト・キービジュアルに

大同特殊鋼には多方面の魅力がありました。独立系の企業であること、チームで仕事を進めるからこそ協力的な風土、ライフワークバランス、世界シェア、事業の安定性、強豪の部活動、イノベーションへの貢献等々。こういった多方面の魅力があることと、「鉄と合金元素を混ぜることで作られる」という二つを掛け合わせて、「魅力がごちゃまぜ」というコンセプトを立て、コンセプトコピーとしてMIX UPという言葉を開発しました。先のような様々な魅力を感じられること、先の3Kイメージが先行しないこと、コーポレート側・現場側それぞれの方にとって魅力であることを踏まえて、様々な魅力をイラスト化してごちゃ混ぜにしたキービジュアルを描きました。(デザイン:株式会社真ん中)

コンセプトに合わせたWEBコンテンツの設計

「魅力がごちゃまぜ」というコンセプトをWEBサイトでしっかりと伝えるためコンテンツにも様々な工夫を凝らしています。一つがトップページ下にはそれぞれの魅力を示したイラストをいくつも流すようにして、クリックしたら短い説明文が表示され、より詳細に知りたい場合は採用サイト内の該当箇所までリンクされる設計になっています。また、MIX=かけあわせという意味で、二つのテーマを掛け合わせる「クロストーク」をコンテンツの中心にしています。

トップページ下ショートコンテンツ

オールターゲットが閲覧することを前提としたUI設計

大同特殊鋼の職種は大別するとコーポレート向けのスタッフ職と現場で仕事をするエキスパート職の2つがあります。今回のターゲットはスタッフ職では大学生(文系・理系)・高専卒・大学院卒・キャリア求職者・元大同特殊鋼社員(カムバック採用)となり、エキスパート職では高卒生・キャリア求職者・元大同特殊鋼社員となります。多数を占める占めるスタッフ職を総合採用サイトとしての立ち位置としながら、高校生が見ても違和感がなく魅力が伝わりかつエキスパート職の情報に辿り着きやすいUI設計を目指しています。

UI設計資料の一部

エキスパート職向けA2折りたたみパンフレット

インターンシップ構築

初期配属が「生産管理」であることの意義を伝える

スタッフ職(事務系総合職)の初期配属は「生産管理」という学生にあまり馴染みのない職種。その背景には、他の職種を経験する前に、まずは自社の生産活動を理解する必要があるという会社としての想いがありました。また「生産管理」の仕事は様々な職種の方とのコミュニケーションが必要不可欠。最初に社内外の人脈を形成することで今後のキャリアにもプラスになる職種。その意義をしっかりと伝える必要がありました。(ブランディングプロジェクト以前:2023年時点)

意義を知る仕事体験から、 意義を知った上でのキャリアデザインまで

生産管理の擬似的な業務体験を通じて生産管理職の「役割・魅力・やりがい」を一番の学びとして得られるインターンを提案しました。ワークショップを制作するために、生産管理職を経験した3名の社員に取材を実施。仕事内容ややりがい、現状の仕事に活きていることなどをお伺いし、その中でも特に仕事の面白さを感じられる業務を抽出。「生産計画立案」「生産工程トラブル対応」という2つの職種体感ワークと、先輩社員にキャリアを振り返ってもらい生産管理を経験した意義を話してもらう座談会。そして最後に学生自身に初期配属が生産管理である意味や、そこからどのようなキャリアを描いていきたいかを考えてもらう「キャリアデザインワーク」を実施しました。

生産管理配属の意義を知ってもらうワークショップ
意義を知った上でキャリアデザインを行なってもらうワークショップ

効果:これまで評価できていなかった層を引き上げられた

冬に2DAYインターンシップとして複数回実施。採用チーム、学生のどちらからも非常に高い評価をいただきました。お客様からは「アイデア・企画系のワークショップより難易度が高く、これまでの選考であまり目立ってなかったが論理的思考能力が高い学生が進行をリードする場面が見られた。そのため、あまり評価できていなかった層を引き上げることもできた。」というご意見をいただきました。

採用インスタグラム運用

自社運営では難しいInstagramの採用広報をどうやっていくか

大学生のInstagramの利用率は年々上がっており、最近では採用広報に導入する企業が増えてきています。大同特殊鋼様もInstagramでの採用広報を考えておられましたが、「どう訴求すればよいかわからない」、「デザイン性を持たせるとなると自社だけで運営するのは難しい」とお困りでした。そこで、当社が以前より培ってきた採用ブランディングの知識と得意なデザイン力でお力になれればと運用をお手伝いさせていただくことになりました。(ブランディングプロジェクト以前:2023年時点)

Instagramを次世代の採用ツールに

インスタで流行りのファッションや食べ物を探すように、製品や仕事内容などを気軽に閲覧できるような投稿にし、さらに働く社員の休日の過ごし方などのパーソナルな情報も載せるなどバラエティに富んだ投稿を行うことで、学生が飽きずに興味を長く持ち続けてもらえるような内容をご提案させていただきました。また、投稿画像が一目でどの記事がわかりやすくするために内容ごとにデザインを変化させつつ、全体はグラデーション装飾を使用したりして統一感を持たせました。結果として、興味を示した学生がフォローしてくれることで、採用イベントが無い時期も含めた定期接点を持つことができ、学生の関心度向上を実現しました。