ベンチャー企業のゼロから始める商品ブランディング
ブランディングの背景
名古屋を拠点にリフォーム用塗料をOEMで製造するTSG。2人で事業を運営するベンチャー企業です。これまでは大手塗料メーカーからOEMで塗料を製造していましたが、自社でも塗料ブランドを持ちたいとレベルゼロにお問い合わせいただきました。2人で始まったばかりのベンチャー企業だったので、しっかりとした企業の軸を作ってから商品ブランディングが始められるように、まずはミッション・ビジョン・バリューをつくることからブランディングプロジェクトが始まりました。
制作の流れ
- メンバーインタビュー
- PEST分析
- 3C・VRIO分析
- ミッション・ビジョン・バリュー設計
- 商品コンセプト開発
- 企業ロゴ開発
- キービジュアル・パッケージ開発
- パンフレット制作
- WEBサイト制作
- 塗料の色見本帳制作
- 名刺等各種ツール制作
- 販売戦略設計(PR施策・営業戦略)

ビジネスモデルと強みの把握
まずは、メンバーインタビューを行い基本的な事業の特性と塗料のブランドを持つ場合のビジネスモデルを把握することからスタート。塗料ブランドを持つ場合、リフォーム会社や塗装会社がまずTSGの塗料を扱ってもらうためのBtoBの側面と、リフォーム会社の店頭からエンドユーザーが塗料を選ぶBtoCの側面があることを理解しました。そのうえで、PEST分析からリフォーム業界・塗料業界の外部の大きな潮流を把握。3C分析とVRIO分析から自社のコアな強みは何か?をディスカッションしていきました。

最”滴”塗料メーカー -企業コンセプト開発
ワークショップからTSGの強みは「少人数だからこそできるフットワークの軽い自由な商品開発や、ニーズへの対応力」だと結論づけました。またワークショップを行う中で、「品質が高く高コストな塗料だけが良い塗料なのではなく、品質は中程度でも暮らしに合った価格を提供できる塗料もまた良い塗料」という考えが生まれました。お客様のニーズに合った塗料を作るという意味をこめて「最”滴”塗料メーカー」という企業ビジョンを策定しました。使用シーンに合わせて個性豊かな塗料を開発し、社会全体の暮らしに彩りを添えるという意味で「塗料に、個性を。暮らしに、彩りを。」という企業ミッションを策定しました。

TSGの世界観を表現するビジュアル開発
これまでのワークショップ・ディスカッションを通じて言語的なブランド指針ができたので、次はパッケージやパンフレットといったデザインの軸となるロゴ・キービジュアルの開発へ。企業ロゴはお客様の様々なニーズを「把握/フォーカス」して個性豊かな商品を生み出すという意味を込めて、「フォーカス」をモチーフにしたものに。キービジュアルは競合企業のブランディングを細かく研究しながらも、「塗料に、個性を。暮らしに、彩りを。」というミッションから、それぞれの塗料の機能性をもとにキャラクタライズし、印象に残るインパクトと親しみを持っていただくことを目指してデザインしました。(ロゴデザイン・キービジュアルデザイン:株式会社真ん中)




パンフレット・色見本帳といった各種ツール開発
ロゴ・キービジュアルをもとに、パンフレット・WEBサイト・名刺・封筒といった基本的なツールを制作。ベンチャー企業であるため、どういった情報を伝え上での土台となるエビデンス探しから支援していきました。また、パンフレットではトムソンで切り抜いたロゴマークから各キャラクターが覗き込むような表紙のビジュアルを。WEBサイトでは映像・デジタルにしかできない「キャラクターが実際に生きているように思えるような動き」を目指してデザインしました。また、お客様が塗料を選ぶうえで「色」は重要な要素です。TSGが扱う塗料の色を一覧化して見せることができる色見本帳もレベルゼロが印刷ができるパートナーを探すところから支援しています。




販売戦略設計まで伴走
プレスリリースを受け付けているニュースサイト・業界専門誌をピックアップ。PR用のプレスキットを作成し、PRの側面もサポートしています。また今後の業界イベントのピックアップや営業目標(KPI・KGI)の設定など販売戦略面もサポート。コンセプトを作り、世界観を構築し、販促に必要なツールを作成し、ツールを効果的に使い方法から営業戦略までワンストップに支援することがレベルゼロなら可能です。