1.はじめに
「せっかく採用しても、すぐに辞めてしまう…」この悩みを抱える企業は少なくありません。特に若手社員の早期離職や、中堅社員のモチベーション低下は、企業の成長を阻む大きな要因です。本記事では、実践的かつ再現性の高い「離職率を下げる方法」を10個に厳選し、組織の課題を見直すヒントを提供します。
2.離職率を下げる方法10選
2-1.入社前からの“リアルな情報提供”
離職の多くは「思っていたのと違った」というギャップから始まります。
採用段階で、仕事のリアルな部分や会社のカルチャー、成長スピードなどを率直に伝え、ミスマッチを防ぎましょう。社員インタビューや1日職場体験なども効果的です。
2-2.オンボーディング施策の充実
新入社員にとって、最初の1～3ヶ月は「会社への信頼」が形成される重要な時期です。
メンター制度や歓迎ランチ、小さな成功体験を用意し、安心して馴染める環境をつくりましょう。
2-3.定期的な1on1ミーティングの実施
部下の本音を引き出すには、上司との信頼関係が不可欠です。
週1〜月1ペースで1on1を実施し、困りごとやモヤモヤを早めにキャッチできる仕組みをつくりましょう。特に「感情」に注目して聴くことがポイントです。
2-4.キャリアの可視化と選択肢の提示
「この先、自分はこの会社でどうなれるのか？」が見えないと、退職を選びやすくなります。
複線型のキャリアパスや社内公募制度、キャリア面談の導入などにより、将来の選択肢を明確に提示しましょう。
2-5.フィードバック文化の定着
成果や行動に対して、日常的に小さなフィードバックを重ねることで、「自分は見られている」「認められている」という実感が生まれます。
定期的な評価面談だけでなく、週単位の声かけや感謝を言葉にする文化を育てましょう。
2-6.働きやすい制度・柔軟な働き方
リモートワーク、フレックス、時短勤務などの柔軟な制度は、働き続けられる理由になります。
特にライフイベントが多い30代以降の離職防止には、制度と運用の両面が重要です。
2-7.人間関係のストレスを最小限に
退職理由として最も多いのは「人間関係」。
チームの関係性や、上司のマネジメントスタイルが合わないことによる離職は珍しくありません。組織内の信頼関係を育てる1on1、心理的安全性を高める研修、アンケートの活用などが有効です。
2-8.公正な評価と納得感のある報酬
給与や評価への不満も、離職の大きなトリガーになります。
プロセスを重視する評価制度、成果に応じた報酬制度、透明性のある昇進ルールなど、納得感を持てる仕組みを整えましょう。
2-9.自分の“存在意義”を感じられる仕掛け
「何のためにこの仕事をしているのか？」が明確だと、人は粘り強くなれます。
会社のミッション・ビジョンに紐づいた仕事の意味づけや、顧客の声を共有することで、“仕事の手応え”を感じてもらいましょう。
2-10.社員の声を反映する仕組み
会社に意見を出しても無視されると、「ここにいても意味がない」と感じてしまいます。
アンケート後のアクション共有や、小さな改善の実行、現場の声を経営に届けるチャネルづくりが、エンゲージメントを高めます。
3.まとめ
離職率の改善に魔法の特効薬はありません。しかし、社員一人ひとりが「働きやすい」「信頼されている」「ここにいる意味がある」と感じられる職場を整えていくことで、自然と定着率は高まり、離職率は下がっていきます。
本記事で紹介した10の方法のうち、まずは自社で実践できそうなものから取り組んでみてください。離職を“防ぐ”のではなく、「働き続けたくなる環境をつくる」ことが、最も効果的な施策です。
4.レベルゼロの組織活性
組織の“らしさ”を起点に、働く人の意欲と共感を引き出す
レベルゼロの組織活性化支援
レベルゼロの組織活性は、単なる「研修」や「制度設計」では終わりません。
私たちは、組織そのものが“らしく”あること、そしてそこに属する人々がその「らしさ」に共感できる状態を目指します。
組織活性の鍵は、“自分ごと化”にある
「理念が浸透しない」「新しい制度が機能しない」「組織に一体感がない」
——そんな声の背景には、「言葉と行動が結びついていない」状態があります。
レベルゼロでは、対話を通じて組織の本質を掘り下げ、企業らしい言葉を再定義し、具体的な行動・制度・仕組みに落とし込みます。
だからこそ、社員一人ひとりが“自分ごと”として組織を捉え始め、意欲が自然と引き出されていきます。
コンサルで終わらない、“浸透と実行”のデザイン
私たちの強みは、「つくって終わり」ではなく「どう広げ、どう続けるか」まで見据えた設計です。
・MVV（Mission/Vision/Value）の再設計
・浸透のためのワークショップ設計とファシリテーション
・言葉と制度をつなげるガイドラインやツール制作
・組織内プロジェクトの伴走支援
こうしたアクションを、現場に寄り添う形で伴走します。
一体感のある、しなやかな組織へ
制度でもなく、仕組みでもなく、「人」が組織を動かす。
レベルゼロの組織活性は、社員一人ひとりが「組織の一部としてどう在りたいか」を考え、動き始める文化を育てます。
〈 レベルゼロが提供する組織活性策とは？〉
https://levelzero.co.jp/service/organizational-activation/