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社員が自分たちでつくる商品開発手法

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1.はじめに

市場ニーズの変化が激しい現代において、机上の戦略やトップダウンの開発だけでは、顧客の本質的な課題を捉えにくくなっています。そんな中で注目されているのが、社員自らが起点となり、顧客視点と現場の知恵を活かして商品をつくる手法です。
本記事では、社員が主体となって商品を企画・開発する仕組みと、実践するためのステップ、成功事例、導入のポイントについて解説します。

2.なぜ「社員発」の商品開発が求められるのか?

2-1.顧客の声に最も近いのは現場の社員

営業、サポート、店舗スタッフなど、日々顧客と接している社員こそ、潜在ニーズや細かな課題に気づきやすい存在です。

2-2.変化に柔軟に対応できるスピード感

従来の上意下達型よりも、現場から生まれるアイデアは、企画~試作~改善のサイクルが速く、時代の変化に対応しやすくなります。

2-3.社員のエンゲージメント向上

自分たちのアイデアが商品化される経験は、やりがいや誇りに直結します。離職防止や組織の活性化にもつながります。

3.社員主体の商品開発手法:5つのステップ

ステップ1:課題感の抽出と共感の共有

まずは社員が日々の業務の中で感じている「不便」「もっとこうだったらいいのに」といった気づきを共有。
社内で「あるある」を集めるワークショップや付箋会議が効果的です。

ステップ2:仮説立てと簡易リサーチ

課題に対する仮説を立て、身近な顧客や取引先にヒアリングして検証。
この時点では完璧なマーケティング調査よりも、社員の行動力と仮説思考を重視。

ステップ3:プロトタイピング(試作)

3Dプリンタや簡易ツールを使って、素早くカタチにしてみる。
デジタルツール(FigmaやNotion)を活用したモック作成もおすすめです。

ステップ4:フィードバックと改良サイクル

社内や小規模顧客に試してもらい、率直なフィードバックをもとに改善を繰り返します。
「失敗OK」の風土があることが前提です。

ステップ5:経営陣へのピッチと事業化判断

一定の検証ができた段階で、アイデアを経営層に提案。
ミニマムスタートでの販売や社内クラウドファンディング方式も効果的です。

4.実際に取り入れている企業の事例

事例1:大手文具メーカー「社員のアイデア制度」

毎年全社員からアイデアを募集し、社内選考を経て商品化。ある時は、入社1年目の若手社員の提案が全国ヒットに。

事例2:飲料メーカー「現場発の商品提案プロジェクト」

店舗スタッフから「こういう飲み方がウケる」という声を反映して、オリジナルブレンドシリーズを開発。SNSでも話題に。

事例3:中小製造業「全社横断プロジェクト」

製造、営業、経理まで巻き込んだ社内横断チームで新製品開発。年1回の「アイデアピッチ大会」で事業化の意思決定が行われる。

5.導入時のポイントと注意点

  • 経営層の本気の支援が必要
    • 「いいね」で終わらせず、試作や検証に予算と時間を確保すること。
  • 失敗を許容する文化づくり
    • 社員がアイデアを出しやすくするには、「失敗してもいい」「まずやってみよう」という風土が不可欠。
  • 形骸化を防ぐ仕組みづくり
    • 年1回だけのイベントで終わらず、継続的にアイデアを磨く仕組み(例:ピッチ練習会、メンター制度)をつくる。

6.まとめ

「現場の声を商品に活かす」と言うのは簡単ですが、実際に仕組みとして機能させるには、経営の覚悟と文化の設計が必要です。社員が自ら考え、動き、つくりあげるプロセスこそが、今の時代に求められる商品開発力であり、組織の持続的な成長力にもなります。小さな一歩からでも始められるこの手法。あなたの会社でも、“社員の知恵”を起点にした商品開発をはじめてみませんか?

7.レベルゼロの商品ブランディング

商品が溢れる今の時代、消費者の心を動かすのは「機能」ではなく「共感」です。
株式会社レベルゼロの商品ブランディングは、単なるパッケージやネーミングのデザインにとどまりません。
企業の“理念”を起点に、「誰のために、なぜこの商品をつくるのか」という“物語”を紡ぎ、そのストーリーを軸に商品の世界観を設計します。
企業の想いとユーザーの共感が重なる場所に、真のブランドは生まれる――。
レベルゼロは、その本質に迫るブランディングを一貫して伴走します。

特徴・強み

◆ 企業理念 × 商品特性 × 顧客ニーズの三位一体設計

見た目やトレンドだけに頼らず、「企業のらしさ」を軸にファンづくりを行います。

◆ ストーリー設計重視のナラティブ型ブランディング

製品に込められた想いや社会的意義を掘り起こし、消費者の心に残る物語を構築。

◆ ゼロからの立ち上げも対応

「何をつくるべきか」から一緒に考え、企業の強みを生かした商品アイデアも提案可能。

◆ 一貫対応でスピードとクオリティを両立

戦略・ネーミング・デザイン・販促物制作・EC構築まで、全体の世界観を統一して対応。

◆ 社内を巻き込むワークショップ型支援

社員も自ら語れるブランドへ。社内に“ブランドの種”を根づかせる支援も実施。

〈 レベルゼロの商品ブランディングとは?〉
https://levelzero.co.jp/service/product-branding/

〈 実際のクライアント事例をご紹介〉
https://levelzero.co.jp/work/tsg/